身元調査の体験事例

従姉の結婚相手を身元調査

 

従姉は、結構お堅い性格である。

 

大学卒業後は、研究員として某企業で働いている。

 

なにせ、小さい頃から真面目で、ずっと成績優秀で、常に学級委員をしてきたという優等生。

 

ちっちゃなころからちゃらんぽらんな私は、従姉を引き合いに出されよく怒られたものだった。

 

その従姉も30歳後半。これまで彼氏の形跡は家族も含めて確認したことがない。

 

何せ、会社の忘年会とかならともかく、会社が終わるとまっすぐに帰ってくるという生活。

 

さすがに、従姉の両親も心配しだして、とうとうお見合いをすることになったのだ。

 

さて、そのお見合いも無事すんだのらしい。

 

相手は、公務員で年は従姉よりもちょっと上、当然×なんてついていない。

 

従姉も堅いがお相手も堅そうだった。

 

まぁ、それでも一応念のためということで、従姉の両親は興信所に身元調査を依頼したのだった。

 

 

興信所の身元調査の結果

 

私は小さなころからここの親戚の家にはかわいがられており、何かにつけて遊びにおいでと連絡がくる。こちらも、いい年になってもお小遣いをくれるので、よく顔を出していた。

 

ちょうと、身元調査が上がってきたのだろう。

 

おじさんにちょっと呼ばれて、その調査結果を拝見することになったのだった。

 

一目その調査結果を見て、吹き出しそうになってしまった。

 

まぁ、なんというか調査結果にはいろんな人に聞いてあるのだが、そこには、すべてが真面目な人という揃いも揃って同じような解答。

 

ここまで、わかりやすいというのも変なのだが、すごいなぁと思ってしまった。

 

「どうや、これ見てどう思う?」

 

おじさんは心配そうに尋ねてくる。

 

「うーん、全部が統一して真面目ってある意味すごいですね」

 

「そうなんや。男だったら、ちょっとは悪さしていたりあるんだけど、全部が真面目ってちょっと面白味がない人かもしれんなぁと思ってな」

 

と、彼の履歴書なども見せてくれる。

 

趣味、読書とジョギング。唯一の外出するのが、マラソン大会への出場という。まぁ、ストイックな人。

 

当然、お酒も飲まなければタバコもたしなまない。ギャンブルなんてもってのほかだ。

 

まるで、聖人君子のような所に、おじさんはちょっと引っかかっていたらしい。

 

「でも、真面目一本だからいいじゃない。面白味はないかもしれないけど、遊び人一本よりましじゃない」

 

「うん、そうだな」

 

こういった会話があった後、従姉は結婚したのだった。

 

結果からいうと、従姉は幸せに暮らしているらしい。

 

確かに面白味がないのだが、そもそも従姉も大した趣味はもっていない。

 

ごく普通の日常生活を送るだけで満足らしいのだ。

 

旦那も従姉を大事にしてくれるらしい。

 

しかし、この従姉の旦那とは、話をするネタがなくて困っている。

 

まあ、私が会話に困ったとしても、従姉が幸せならそれだけでいいのだ。

 

私も早くいい人見つけないとなあ・・・誰か紹介してください(笑)

 

理想はこの際抜きにして「素の自分を出し、正直に相手と向き合う」ことが重要なのだと興信所の調査の結果から学んだばかりなのだから。

 

面白い、というのも大事だが、困窮したりせず平穏に結婚生活を送っていけるということの方が大事なのかもしれない。

 

平凡という幸せが一番と再認識させてくれる「ほっこり」したエピソードだった。